来日作品を見逃すな!

ブリューゲルの「バベルの塔」、ボスの「放浪者」「聖クリストフォロス」が見られる!

聖クリストフォロスbosu 大きな魚は小さな魚を食す バベルの塔 
左:ヒエロニムス・ボス「聖クリストフォロス」1500年頃、油彩、板、Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands (Koenigs Collection)
中:ピーテル・ブリューゲル1世、彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン「大きな魚は小さな魚を食う」1557年、エングレーヴィング、Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
右:ピーテル・ブリューゲル1世「バベルの塔」1568年頃、油彩、板、Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ―

東京都美術館(東京・上野)
4月18日(火)~7月2日(日)
国立国際美術館(大阪・中之島)
7月18日(火)~10月15日(日)

ブリューゲルの「バベルの塔」を中心に、16世紀のネーデルラント美術を紹介する展覧会が開催されています。オランダを代表する美術館であるボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館から、ブリューゲルの傑作「バベルの塔」が24年ぶりに来日。現存する油彩画が約25点しかないという奇想の画家、ヒエロニムス・ボスの「放浪者」「聖クリストフォロス」の2点の初来日も話題です。
 ネーデルラントは現在のベルギーとオランダにまたがる地域で、ブリュージュやアントワープなどの国際貿易都市を中心に、14世紀末から16世紀末にかけて発展しました。本展では、木彫の粋を尽くした彫刻作品、宗教から始まり風景や風俗へと主題が変遷していく油彩画、怪物モチーフ満載のボスの作品、ボスに倣った版画や絵画、ブリューゲルの「バベルの塔」へという展示構成によって、「バベルの塔」へとつながる16世紀ネーデルラント美術の流れを、89作品を通して辿ります。
 「バベルの塔」においては、新しい試みとして東京藝術大学COI拠点の特別協力により制作された、原画の約3倍の複製画も展示。3DCG映像シアターでは、実際にバベルの塔に足を踏み入れたかのような雰囲気が味わえる映像も上映されます。この新しい試みにより、ブリューゲルの微に入り細を穿った描写が体感でき、「バベルの塔」の凄さをより実感できます。本展は大阪へ巡回します。

ブリューゲルの特徴を二つ。一つはほとんどすべての画が、鳥瞰図(いわゆる俯瞰――高い位置から画かれる)になっており、われわれは彼と一緒に「神の眼」(?)になって全体を見ることになる。そして巧みな遠近法や、多くは中景にある介在物に導かれて、われわれは細かいところも見せられる。そこで彼の卓越した技にもう一度驚嘆させられるのだ。(『大橋巨泉の美術鑑賞ノート』1より)

展覧会ホームページ
http://babel2017.jp/
東京都美術館ホームページ
http://www.tobikan.jp/
国立国際美術館ホームページ
http://www.nmao.go.jp/