来日作品を見逃すな!

カラヴァッジョ《法悦のマグダラのマリア》《メドゥーサの盾(第一ヴァージョン)》が見られる!

③法悦のマグダラのマリア ②メドゥーサの盾(第一ヴァジョン)
左:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ《法悦のマグダラのマリア》 1606 年 個人蔵
右:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ《メドゥーサの盾(第一ヴァージョン)》1596-98年頃 個人蔵

カラヴァッジョ展

北海道立近代美術館(北海道・札幌)
2019年8月10日(土)~10月14日(月・祝)
名古屋市美術館(愛知県・名古屋)
2019年10月26日(土)~12月15日(日)
あべのハルカス美術館(大阪市・阿倍野)
2019年12月26日(木)~2020年2月16日(日)

日本初公開を含む作品が来日するカラヴァッジョ展が、札幌・名古屋・大阪の3都市を巡回して開催されています。各会場ではカラヴァッジョの作品約10点(帰属作品を含む)が展示されますが、3会場に、そこでしか展示されない作品があります。札幌会場の《病めるバッカス》、名古屋会場の《ゴリアテの首を持つダヴィデ》、大阪会場の《ホロフェルネスの首を斬るユディト》がそれで、どれも見たい!と言わずにはいられません。

カラヴァッジョ(1571~1610)はイタリア・ミラノで13歳から絵画修業を始めローマに出て画家になるも、暴力沙汰を繰り返す流浪の生涯は38歳で幕を閉じました。波瀾を巻き起こしながらも斬新な絵画を制作し、生前も死後も常に注目され、彼の影響を受けた様式を展開する画家たち(カラヴァッジェスキ)の名画も多く残っています。本展では同時代の画家やカラヴァッジェスキの作品約30点も展示されます。

バロックの扉を開け、16世紀末から17世紀にかけて、美術史を転換した天才と誰もが認めるカラヴァッジョ。宗教的題材を生々しい表現で明暗の対比のなかに描く圧倒的な画力は、見る者を圧倒します。なお、カラヴァッジョの本名はミケランジェロ・メリージで、ミラノ近郊のカラヴァッジョ村は両親の出身地。本展ではミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョと表記されています。

カラヴァッジョはほとんどの宗教画に登場する人物を、当時の一般人として描いた。モデルには農夫や町娘も使われたらしく、それが非難の対象になったようだ。ボクが私淑している英国の美術評論家ロバート・カミングでさえこう書いている。「真の芸術には理想化が必要であり、キリストや聖人は下層階級の人々のように描かれるべきではないのに、あまりにも写実的に過ぎたのだ」(小林頼子訳)。しかしボクはこの点に関しては、カミングに与しない。(中略)その信念が、キレイゴトに堕してきたルネサンスから絵画を脱却させ、リアリズムのバロックへと飛躍させたと思う。非キリスト者のボクらから見れば、カラヴァッジョの作品は、時代を超えた強い普遍性をもって訴えてくるのである。(『大橋巨泉の美術鑑賞ノート2』より)

展覧会ホームページ
http://m-caravaggio.jp/
北海道立近代美術館ホームページ
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/
名古屋市美術館ホームページ
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/
あべのハルカス美術館ホームページ
https://www.aham.jp/