来日作品を見逃すな!

エコール・ド・パリの名画が一度に見られる!

1.《ピアノを弾く少女たち》 14.《新しき水先案内人ポール・ギョームの肖像》
左:オーギュスト・ルノワール 《ピアノを弾く少女たち》1892年頃、油彩・カンヴァス、116×81cm、Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF
右:アメデオ・モディリアーニ《新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像》1915年、油彩・合板に貼った厚紙、105×75cm、Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

横浜美術館開館30周年記念「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」

横浜美術館(神奈川県横浜市)
開催中~2020年1月13日(月・祝)

フランス・パリのオランジュリー美術館は、画商ポール・ギヨームが収集した「名画ぞろい」といわれる、印象派とエコール・ド・パリの画家たちのコレクションを誇る美術館です。そのオランジュリー美術館所蔵の絵画群146点のうちの69点が展示されるという画期的な展覧会が開催されています。
 展覧会のタイトルにある「パリに恋した画家たち」と各画家の展示作品数は、次のとおりです。オーギュスト・ルノワール8点、アンドレ・ドラン13点、ポール・セザンヌ5点、クロード・モネ1点、アンリ・ルソー5点、パブロ・ピカソ6点、アメディオ・モディリアーニ3点、マリー・ローランサン5点、シャイム・スーティン8点、アンリ・マティス7点、キース・ヴァン・ドンゲン1点、アルフレッド・シスレー1点、モーリス・ユトリロ6点。
 ルノワールの《ピアノを弾く少女たち》は、フランス政府から依頼を受けて少なくとも6点制作されたといわれるものの1点で、晩年まで画家のアトリエに保管され、没後の1928年にギヨームが収集したという、同館を代表する作品です。
 ギヨームの肖像画は、モディリアーニ《新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像》、ヴァン・ドンゲンおよびドランによる《ポール・ギヨームの肖像》の3点が、また、ギヨームの妻ドメニカの肖像画は、マリー・ローランサン《ポール・ギヨーム夫人の肖像》とドラン《大きな帽子を被るギヨーム夫人の肖像》の2点が展示されます。
 本展では、個性的なコレクションを残して43歳で世を去ったギヨームと、夫の死後、建築家ジャン・ヴァルテルと再婚して、絵画のコレクションに手を加えたドメニカにもスポットが当てられています。彼らは画家たちの目にどのように像を結んだのか興味深く、見どころの多い展覧会です。

普通ルネサンス、バロックから、ロマン主義、印象派、さらにフォーヴィズム、キュビズムに至るまで、一括して呼ばれる画家達は、その様式、画風によってくくられている。ただひとつ、このエコール・ド・パリだけは違うのだ。(中略)誰一人同じような様式で画いた人はいない。彼らに共通していたのは、ただひとつ、「パリ」だけなのだ。だから彼らにとっての「師」はパリであり、文字通りパリという学校で学び、芸風を確立していったのである。もうひとつの特徴は、ほとんどの画家が外国人(フランスから見て)であり、またその多くがユダヤ系であった。(『大橋巨泉の美術鑑賞ノート5』より)

展覧会ホームページ
https://artexhibition.jp/orangerie2019/
横浜美術館ホームページ
https://yokohama.art.museum