来日作品を見逃すな!

ムリーリョの《幼い洗礼者聖ヨハネと子羊》、ゴッホの《ひまわり》が見られる!

 pp39 pp1.フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》
左:バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《幼い洗礼者聖ヨハネと子羊》1660-65年 油彩・カンヴァス ©The National Gallery, London. Bought, 1840
右:フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》 1888年 油彩・カンヴァス ©The National Gallery, London. Bought, Courtauld Fund, 1924

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

国立西洋美術館(東京・上野公園)
2020 年6月18日(木)~10月18日(日)
国立国際美術館(大阪・北区中之島)
2020年11月3日(火・祝)~2021年1月31日(日)

ロンドン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品による世界初の大規模所蔵作品展が開催されます。13世紀後半から20世紀初頭までの所蔵作品約2300点のなかから来日する61点すべてが初来日です。
 本展では、イタリア・ルネサンス絵画からポスト印象派まで、クリヴェッリの《聖エミディウスを伴う受胎告知》、レンブラントの《34歳の自画像》、ゲインズバラの《シドンズ夫人》、モネの《睡蓮の池》など、いずれも著名な画家の著名な作品が並び、「イギリスとヨーロッパ大陸の交流」という視点から、西洋絵画の歴史をたどります。
 イギリスにおいて早い時期から高い評価を得ていたムリーリョの《幼い洗礼者聖ヨハネと子羊》や、ゴッホが1888年にアルルの「黄色い家」を飾るために描いた《ひまわり》は、とくに注目されます。また、描かれた当時の額に入った作品が多いのもこの美術館の特徴で、本展の見どころの一つです。

本展は当初3月から予定されていた会期を大幅に変更しての開催となり、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、東京会場では日時指定券の事前購入が必要となっています。国立西洋美術館窓口でのチケット販売はありません。詳細な情報は展覧会公式サイトなどで確認してください。

そして『ひまわり』。ゴーギャンの部屋を飾るために、ゴッホは四枚のひまわりの絵を画いた。一枚は米軍の空襲で、芦屋で焼失。一枚は個人蔵(アメリカ)だという。本人が気に入ってサインしたものは、ノイエ・ピナコテーク(ミュンヘン)と、ナショナル・ギャラリー(ロンドン)にあり、常に公開されている。「明るい色の上に明るい色を塗る」という、常識では考えられない方法で、独特の「黄色」を出した。ミュンヘンのものが、その点ベストで、何回見ても飽きない。ロンドンのは地味だが、花の位置のバランスが安定していて、落ち着かせてくれる。とにかく古今東西、花の絵はたくさんあり、ルドンの作品など大好きだが、新鮮さと、溢れる生命力という点で、ゴッホのひまわりを凌ぐ作品は、ないように思う。特に一八八八年の二点はすごい。(『大橋巨泉の美術鑑賞ノート5』より)

展覧会公式サイト
https://artexhibition.jp/london2020/
国立西洋美術館ホームページ
https://www.nmwa.go.jp/
国立国際美術館ホームページ
http://www.nmao.go.jp/