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印象派こんな見かたがあったのか
マネ、ドガ、ルノワール 真の印象派は誰だ
「一般に十八世紀は啓蒙の時代と呼ばれ、十九世紀は革命の世紀と言われる。世界でいちばん有名な革命“フランス革命”は一七八九年だから、実は十八世紀の終わりに起こっている。しかしフランスが本当の共和国になるには、何回も“革命”を重ね、およそ百年の歳月を必要とする。やはり革命の世紀は十九世紀とするのが正当なようだ。要するに、世界的な革命の種は十八世紀にまかれ、それが結実するのが十九世紀ということだろう。イギリスにおける産業革命しかり、アメリカの民主革命(南北戦争)もまたしかりだと思う。そしてボクが人生の最終章に、渾身の力を込めて書き続けている、この『美術鑑賞ノート』の第四弾に登場する芸術家達も、この革命の影響から逃れられないのである」(まえがきより)
- 価格:¥1,800+税
- 単行本:248頁
- 出版社:ダイヤモンド社
- ISBN:978-4-478-01572-8
- 発売日:2011/4/14
目次
- 第1回 人間として後輩から尊敬されたが画家としては憧れられなかった? コロー
- 第2回 農民、労働を尊いものとして画きつづけたミレー
- 第3回 投獄されても風刺を続けたドーミエと二十八歳で戦死した色彩の天才バジール
- 第4回 自分の眼で見たものしか画かなかったリアリズムのクールベ
- 第5回 「印象派」のみならず現代絵画の父でもある天才マネ
- 第6回 一生「光」を追いつづけ、現代絵画への扉を開いた、印象派の先導者モネ
- 第7回 後に印象派とは訣別するが美しい、楽しい絵を画きつづけたルノワール
- 第8回 常に新しいスタイルを追ったピサロが最後に到達したところは──
- 第9回 画風は全く印象派ではなかったが史上最高の画家の一人だったドガ
- 第10回 死のその日まで貧困にあえいだシスレーの絵はなぜか明るい!
- 第11回 たった五年と短命だったが二十世紀にまで影響を残したラファエロ前派
- 第12回 象徴主義絵画の先駆者モローとシャヴァンヌは対照的画風だった
- 第13回 不幸な少年の心は閉ざされたが妻が一気に開花させた色彩のルドン
- 第14回 生まれと死に場所が全く逆な象徴主義画家、セガンティーニとベックリン
- 第15回 これまで登場しなかった国々 ロシア、アメリカなどの画家達